生きている間に関わることなど無いはずのカルトな闇社会。その 『会場』 から、俺はどうにか逃げ出すことができた。しかし、俺の受難はまだ続く。再び監禁され、今度は謎の金髪少女と共に脱出経路を探る羽目に。そんな俺の知らぬ間に、最強の能力者カワセミは巣鴨とコンビを組み、美人殺し屋のナメクジは鹿川成美と行動を共にする。白ヤギまで動きだし、復讐というパーソナリティは、螺旋を描いて中心点へと落ちていく。この中で、生き残るのは誰か。それはもちろん、俺 ── であって欲しい。 俺の願いを巻き込んだその渦が行き着いた先は、俺や巣鴨が通う学校の文化祭会場だった。カルトな闇社会を牛耳る教祖による 『儀式』 が開かれる場所。教祖様を 『神』 とあがめ奉る空間で、俺は、一生忘れられない経験をする。