美貌のヤンデレ公爵 × 純真無垢な人魚姫。
きみだから欲しい。きみだけが欲しい。純な執愛、異種間ロマンス。
「とうの昔にきみに溺れきっている。俺の人魚姫、二度ともう離さない」
人魚の王子スコットに陥れられ愛玩動物として捕まってしまったジェニーだったが、美貌の公爵に救われ、やさしく包むように愛される日々。
この公爵こそ、幼き日に愛を誓い合った少年だ……と思うものの、十年目の約束の夜に来てくれなかったことがジェニーの心を怯えさせ、なかなか言い出すことができずにいた。
人魚の自分がルークの負担にならないよう、ジェニーは歩行練習、文字の勉強を頑張るが、公爵としてのルークの立場や婚約者の存在を知り、「人間になりたい」という思いがふくらんでいく。
人間になる方法があると知ったジェニーは、海へと向かう。
一方、ジェニーとの未来を得るために奔走していたルークは、人魚の王子スコットの悪意に満ちた策謀を知り――