『好き、大好き、いっしょにいたい。だから……“私の”名前を呼んでほしい』
朝比奈への想いが大きくなればなるほどに、ガリガリと鈴子の心は軋む。
生活を共にし、ベタベタに溺愛され、心を通わせ、肌を重ねる――鈴子ではなく「生まれかわり雌犬トビコ」として……。
偽りの自分を捨て、鈴子として向き合うことを決意し、朝比奈の家を思いきって出たものの、トビコの生まれ変わりと信じる朝比奈に正面から向き合う勇気が持てず……。
弱々しげな元飼い主への罪悪感でいっぱいの鈴子に朝比奈は――?
「君と会う楽しみが俺をどれだけ救ったか気がついてないだろ?」
ついに鈴子の嘘と朝比奈の嘘。鈴子の過去と朝比奈の過去が明かされる。
とても……飼い主が、残念です。
飼って飼われるラブでエロスなラブコメディ。