4月10日、イベント・ホライズン・テレスコープ(Event Horizon Telescope)チームによって、世界6か国で同時に「ブラックホールシャドウ撮影成功」が発表され、まさに「平成」最後の大ニュースとなりました。「平成」の30年間は、じつにさまざまな天文学上の発見や記憶に残る天文現象が起こりました。SL9木星衝突、ヘール・ボップすい星、百武彗星、しし座流星雨、イトカワに着陸した「はやぶさ」、冥王星に初めて探査機が到達、ヒッグス粒子の発見、重力波の検出などです。新年号「令和」の始まりに際し、天文世界でも「平成」の30年を振り返ります。
「Deepな天体写真」コーナーでは、4回シリーズの「都会で星雲を撮る」が始まります。都会で天体写真が撮れないのは、光害で夜空が明るいからです。しかし、特定の波長を選択的に透過させるフィルターを用いれば、星雲の発する輝線だけを捉えることができます。
連載の「エーゲ海の風」の今回の主人公は、ギリシア神話最大最強の英雄ヘルクレスです。ヘルクレスは、多くの彫像やレリーフが残されるなど人気も高く、古代ギリシア全土で愛されました。なぜヘルクレスの活躍はこれほど広範囲にわたっていて、各地で親しまれているのでしょうか。
ニュースやトピックでは以下の話題を取り上げています。
・野辺山から「すばる」「ALMA」「IAU」まで世界を牽引した海部宣男さんへの献花
・和歌山市立こども科学館で「コスモリープΣ×ステラドームプロ」
・7月2日「チリ・アルゼンチン皆既日食」最終案内
・5年ぶりのアップグレードで宇宙を再発見「ステラナビゲータ11」
・「はやぶさ2」ミッションレポート リュウグウに穿った人工クレーター