あくせく、いらいら、がつがつとした「家畜のような生き方」をやめて、真に人間らしい生き方を求めていきましょう。本書によって禅と仏教の教えを学び、それをヒントに人間らしく生きてほしい。仏教の言葉で言えば「中道」であることが、自分を生きることになり、本当の幸せに近づくことができるのです。
【目次】
序章 自由人のこころ・奴隷のこころ――過去の自分といかにして訣別するか
第1章 自由人への第一歩がはじまる――禅の根本原理を日常に活かす方法
第2章 過去を追うな、未来を願うな――ただ今日なすべきことを、熱心になせ
第3章 なぜ、人は悩みつづけるのか――現世利益という「世間の物差し」からの解放
第4章 愛とは残酷なものである――執着という「第二の矢」が、いかに危険か
第5章 人のことは、ほっとけ――真の自由人と利己主義者の相違とは何か
第6章 主体性こそ、自由人の命――道徳や倫理に振り回されては道を失う
第7章 常識の奴隷になっていませんか――視点を固定したままでは、本質を見失う
第8章 がんばらず、こだわらずに――現状に満足せず、ただがんばるだけでは「餓鬼」と化す
※本書は『禅の読み方』(1998年・クレスト社刊)として刊行、『しあわせになる禅』(2007年・新潮社刊)として文庫化されたものを、改題・再編集したものです。