会社員の白坂直人(しらさかなおと)は同じ会社に勤める受付嬢の黒羽可織(くろはねかおり)と付き合って3年になる。彼女に告白した思い出の公園で、直人はポケットに忍ばせておいた婚約指輪を取り出した。
だが、可織から返ってきたのは拒絶の言葉。理由を聞く直人に対し、可織は暗い表情で二股をかけていたことを打ち明けた。
その夜、スマートフォンに保存していた可織との写真を眺めているうちに、悲しみはやがて怒り、そして憎しみへと変わる。
「おまえのその恨み晴らしたくはないか?」
そんな時、スマートフォンの画面に悪魔を名乗る女性が現われた。悪魔は人間の負の感情を集めており、直人の恨みを晴らす協力をしようと言い出したのだ。
直人のスマートフォンに授けられた1つのアプリ。それは撮影した対象のステータスを操作できるという代物。悪魔に魂を売った直人は自分を傷つけた可織に復讐すべく、アプリを起動させる──。
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