余命宣告を受け、無意識のうちに小さな神社にたどりついた逢坂恭弥(おうさかきょうや)。雪まで降り始めこのまま人生が終わりを迎える──そう思いながらまぶたを閉じた瞬間、ゴツンゴツンと無理やり叩き起こされた。見ると、小柄な巫女がホウキを手に迷惑そうにたたずんでいた。淡雪(あわゆき)と名乗る巫女の、恭弥を憐れむような態度に憤りを感じ、やけになって淡雪を無理やり犯してしまう。自らの行為を悔やみ警察に自首した恭弥だが、不審に思う警官とともに再び神社にやってくるとそこには神社など存在していなくて……? 「それがあなたの願いなら」雪積もる季節、死を目前にした者だけが訪れることのできる神社を舞台に、目的もなく死を待つ恭弥と死神の巫女が繰り広げる最期の物語。
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