「3、2、1、ゼローーーーっっ!!」
時計を放り投げた麻友が天井に向かって大きくガッツポーズをしていた。
「やりました、ついにこのときを迎えました……! ああ、ついに私もその甘美な液体で喉を潤すことができるんです。飲んで飲んで、ついにはお酒に飲まれてしまって、電柱に説教するような大人についに私も……!」
「まぁ、とにかくあれだ。……20歳の誕生日おめでとうな、麻友」
お酒を飲むことを楽しみにしていた麻友は20歳になって数十秒後、さっそく克樹と自宅で飲み会を開始する。「意外と飲みやすいものですね」と飲酒初体験ながらがぼがぼ飲み続けて2時間後――。
「ふにゃぁ~~」「ちゅー、してください……」
すっかり酔っぱらった麻友が克樹に甘えまくる! 大人気ラブコメ、泥酔えっちで開幕する第9巻!