穏やかな春の日常。
俺、比良克樹(ひらかつき)は麻友(まゆ)のために印刷会社で働き始めた。
しかし同人誌の原稿チェックをするたびに性欲は募るばかり。
とうとう麻友の黒ストッキング姿に欲情して足でしごいてもらうように頼み込んでしまう。
だけど麻友の機嫌を取ろうと弁当を買いに出かけた俺は、黒ストッキングのことばかりを考えるあまりに迫るトラックに気づけなかった──。
「麻友こそ俺の天使、いや、女神だと言っても過言じゃない。美しいよ、麻友」
「な、な、な、なに言ってるんですか!」
事故により王子様のような性格になってしまった克樹。
いつもの面倒くさがりはどこに行ったのか、炊事に掃除まで完璧にこなしてしまう異常事態に麻友はあたふた戸惑うばかり。
そして克樹は宣言する。
「もう麻友にえっちなことなんてしない」
変わってしまった克樹に、もどかしさを抱いてしまう麻友。
すれ違った想いの行方は……?