コンビニの自販機の隣で家出少女らしきものを拾ってから2ヵ月。俺たちは共同生活を続けている。
俺、比良克樹(ひらかつき)が帰宅してドアを開けるとそこには裸エプロン姿の麻友(まゆ)が立っていた。
どうして麻友がこんなことをしたのか俺は知っている。
だけど俺には麻友に手を出さない理由があった。……たとえ隣で自慰をされてもその理由は変わらない。
家庭が崩壊した者同士、この関係がただの傷のなめ合いだとわかっていたからだ。
「……実家に帰らせていただきます。夕飯、作りませんから」
だけど恋人にも家族にもなれない微妙な距離感さえも崩れかけたある日、麻友はトラウマしかないはずの実家へ帰ってしまう──。
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