あらすじパニバルたちが〈十一番目の獣(クロワイヤンス)〉を討ち、38番島は歓喜の騒乱にあった。 しかし水面下に隠されていた最後の危機を前に、護翼軍、貴翼帝国、そしてオデットが相対する。 そこで示された“滅びを避けられる手順”は、浮遊大陸群(レグル・エレ)を自分たちの手で破壊するというもので―― 「“俺達”はどうやら揃って、そういう無私の聖人ってやつが心底気にいらない性分らしい」 あの二人の代わりにはなれないが。 幽遠から目覚めた青年は夢想する。 継がれた結末の、その先を。