あらすじ若き日の久鬼玄造と梶井知次郎が馬垣勘九郎から譲り受けた能海寛の『西域日記』と橘瑞超の『辺境覚書』。二冊の本に記されていたのは、過去に中国西域を旅した彼らが目の当たりにした信じがたい事実だった。 ※本書は二〇〇一年十一月に朝日ソノラマより刊行され、二〇〇九年四月に朝日新聞出版より刊行された作品を、分冊のうえ文庫化したものが底本です。