「お、俺に……恋愛相談をさせてくれ!」
とある冬の日、こう言って『ゲンキな焼鳥屋』に俺――ジョーロ、ホース、そしてフーちゃんの三人を呼び出した、サンちゃん。らしくない相談だが……でもよ、こうやってクサイ話を男同士で語り合うのも悪くねえ。さぁ、サンちゃんよ! どんなことでも俺達に――
「実を言うと……、俺も大賀と同様に、恋愛相談があってな」
「その……、僕もなんだ……」
って、俺以外全員かい! そして全員揃って頼るような視線を送るんじゃねえっ!
……俺には俺でやらなきゃならねぇことがあるんだって!