『歴史読本』2014年4月号特集の文庫版を電子化。崇峻天皇、大津皇子、山背大兄王……彼らはなぜ敗者とされたのか? 固定した古代史の通説に挑戦する1冊です。先入観やイメージが覆される快感をお楽しみください!
(以下、目次抜粋)
第一部 敗者で読み解く古代史の謎
崇峻天皇──「臣下による王殺し」に隠れた実績……古市 晃
山背大兄王──上宮王家滅亡の黒幕はだれか……若井敏明
大津皇子──持統を脅かした一流の血統と能力……義江明子
役小角──諸刃の剣となった2つの強大な力……志村有弘
長屋王──藤原氏との対立に敗れた「親王」……舘野和己
藤原広嗣──平城宮を震撼させた九州の反乱……佐藤長門
橘奈良麻呂──塗り潰された!? 挙兵の真相……遠山美都男
藤原仲麻呂──逆賊の烙印を押された権力者……木本好信
道鏡──成しえなかった仏教第一主義の思想……瀧浪貞子
不破内親王──内親王による生涯3度目の謀反……遠藤みどり
早良親王──種継暗殺を決断した皇太子の不安……関根 淳
第一部関連 日本古代史年表
第二部 古代史「敗者」たちの真相
東アジアからみた「弱者」「敗者」……鈴木靖民
筑紫君磐井の墓と、その語り……上野 誠
『万葉集』に見える敗者の歌……鈴木織恵
第三部 古代日本「三大」争乱の真相
乙巳の変──蘇我氏を滅ぼした本当の首謀者はだれか?……篠川 賢
白村江の戦い──敗北したのは中大兄皇子か?……松尾 光
壬申の乱──大友皇子はなぜ惨殺されたのか?……中村修也
古代天皇関連系図
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