摩利と新吾（７）

中学生の時初めて読み…強烈なインパクト。引っ越しを重ねるうち他の沢山の本とともに手放してしまい、読むのは10年以上ぶりだったのですが、最高でした。大人になってから読む方が、すごい！全然うまく言葉にできませんが、何度も泣いてしまいました。

昔、紙版を愛読していました。懐かしいです。今読んでみても、全く色褪せていません。綺麗なBLです。愛蔵版として大事にしたいです。

まだBLなんて言葉もなかった時代の名作BL漫画、日出処の天子と並ぶ二代金字塔と言ったところでしょうか？とにかくふたりの生涯や時代考証が懇切丁寧に描かれていてBL苦手って人でも読めると思います。
自分的にはふたりがまだ同性愛を意識する前の、学園でみんなでわちゃわちゃやってた頃が好きななで、どうしても前半が好きですね。後半は戦争とか絡んできてどうしても悲しくて。
個性豊かな登場人物がたくさん出てきますが個人的には志乃先輩が好きだったなあ。義姉さんへの想いを貫いて死んでいく件が泣ける。まりと慎吾に関しては伴侶を手近なところで間に合わせた（笑）感が強かった。

愛蔵版持ってます。ザ☆昭和の少女漫画です！
絵柄は勿論、字が多い。難しい言い回しも沢山。
(でもそれが知識欲をそそる素敵なストーリーと共に
美しく品良く感動的に紡がれるのですが)
今時のマンガを親しむ若人には読み難いかもしれません。
しかし少しでも読んでみた貴方、是非最後迄！
きっといくつもの心に残る情景、言葉に出逢えます。
今でも私の芯の一部、理に影響を与えたであろう
喜怒哀楽全て詰まった「摩利と新吾」の人生譚です。珠玉の名作です♪