関東軍の実態は、単なる軍団ではなく、その出発当初から政治や外交に深く関与し、本国の指針とは別に独自の判断で、満洲を運営していた政治軍団であった。彼らの特殊性と暴走を許した謎に迫る。
【目次】
序 章 関東軍とは何だったのか
第一章 日露戦争と戦後処理問題
第二章 関東軍の誕生
第三章 満洲事変・満洲国と関東軍
第四章 満洲国の再編と関東軍
第五章 国境紛争の多発化
第六章 ノモンハン事件と関東軍
第七章 ホロンバイル平原を行く
第八章 「関特演」とその後の関東軍
第九章 関東軍壊滅
第一〇章 敗戦とシベリア抑留
終 章 政治集団と化した関東軍