ひとり暮らしをしていたフリーターの「坂路樫樹」(さかみちかしき)は、大学入学を機に上京してきた義妹の「柚乃」(ゆずの)と一緒に住むことになり困っていた。なぜなら樫樹は「同時刻に近くで寝ている人の夢に勝手に入ってしまう」という特殊な能力を持っていたからだ。しかしそんな心配に反して樫樹は柚乃の夢に入ってしまう。しかも夢の中で柚乃は樫樹のなすがままに嬉しそうに絶頂を迎えていたのだ。「柚乃の……? いや、まさか」初めは信じられなかった樫樹だが、やがてそれは柚乃が望んだ夢なのだと確信し、罪悪感に悩む。そんな樫樹が導いた解決策は柚乃から離れることだった。「お兄ちゃんのこと、大好きなのに……」夢と現実の狭間で揺れるふたり。「ありがとうな、柚乃。でもな」――決して恋人になれない兄妹の未来は!?
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