電子化による集積がすすむ人類の知は、新たな創造を刺激する開かれた情報資産となりうるのか? 図書館、出版、電子メディア、そして著作権制度の視点から、情報共有と知的生産の行方を問う。
■執筆者情報
《第一部 知の共有と著作者の権利》
序章 知識・情報の活用と著作権
長尾真(元京都大学総長、前国立国会図書館館長、京都大学名誉教授)
第1章 インターネット時代の著作権制度
中山信弘(明治大学特任教授、東京大学名誉教授、弁護士)
第2章 万人が著作者の時代
名和小太郎(情報セキュリティ大学院大学セキュアシステム研究所特別研究員)
第3章 デジタルアーカイブのオープン化と著作権の新時代
岡本真(アカデミック・リソース・ガイド株式会社代表取締役/プロデューサー)
《第二部 出版と知識創造の未来》
第4章 電子書籍とは何か?
萩野正昭(株式会社ボイジャー取締役)
第5章 情報共有時代の社会制度
歌田明弘(大正大学表現学部教授)
第6章 ウェブと電子書籍は、作品と作者をどう変えたか
仲俣暁生(文芸評論家、編集者)
第7章 デジタルアーカイブとは何か
杉本重雄(筑波大学図書館情報メディア系教授)
第8章 メタ複製技術時代の〈世界脳〉
遠藤薫(学習院大学法学部教授)
第9章 デジタルの衝撃と文化のサスティナビリティ
吉見俊哉(東京大学大学院情報学環教授、東京大学副学長、東京大学文書館副館長)
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