初めて友だちが出来、小鳥遊恕宇は周囲に対して優しくなった。だが、まだ恕宇はその友だち―冬月日奈に対する報復をあきらめたわけではない。だから日奈を前にこんなことを考えている―冬月日奈、お前は気づいていないだろうが、こうしている一分一秒の間にも、お前は私に観察され、弱点をさらけ出し、破滅への道を歩んでいるのだ。そうとも、あたしはそのために、あえてお前(ら)と友だちのふりをしているのだ…。ふっふっふ、と恕宇は冬月のお泊まり(!)を想像し、邪悪な(…と、自分では思っている)笑みを浮かべる―。果たして日奈の運命は…!?『ストレイキャット』完結編。