あらすじ「思い出か」―なんとなく口にしたその言葉。それが鍵だった。心の奥のタンスにしまい込んでいたいくつかの思い出が、ぽろぽろと零れ落ちた。失礼。そんなキレイな零れ落ち方じゃない。どっちかっていうと、擬音は「ぼろぼろ」って感じだった。害獣と間違えられて猟銃で撃たれた瀬戸内海の島、わんわん病にかかり療養した青森の山奥、そして憧れの先輩に正体がばれて逃げ出した長崎…。人気シリーズ第5弾は、銀之介の思い出に、笑いと涙が零れちゃう。