あらすじ女性から熱い視線を注がれる、帝国大助教授の美青年。大正ロマンを謳歌する帝都東京で、紳堂麗児は時代の先端を行く洒落た粋人でもある。 だが、科学的なアカデミズムを標榜する彼にはもう一つの側面がある。近代化が進むこの大正の世において、古来から伝わる知識の系譜“魔道”にも通じているというのだ。 因習と近代の狭間を縦横に行き来する紳堂の下には、自然と怪異が引き寄せられる。それは美しいものあり、妖しいものあり──。 文庫版第1巻は発売たちまち重版! 大人気、待望の紳堂助教授の不可思議な事件簿、第2弾。