「やあ、幻想殺し」「だとすると、アンタは理想送りか?」 世界を意のままに、何万回でも塵にすることができる真性の『魔神』達。そんな無敵の存在らを、一瞬で消し去る少年がいた。 少年は『どこにでもいる平凡な高校生』にして、しかし同時に最大最悪の『理想送り』を右手に宿す存在。それは『新たな天地を望むもの』を全て消し去る、恐るべき力だった。そして、もう一人の『どこにでもいる平凡な男子高校生』上条当麻の右手に宿る『幻想殺し』と、表裏一体の存在でもあった。 「幻想殺し。ぼくは『魔神』に用がある。ぼくをこんな風にした『魔神』達に」「それはお前の事情だろ。俺達には関係ない」 少年二人は、学園都市の暗闇で対峙した。 互いに譲ることができないもののために。 この勝負の鍵を握るのは、レイヴィニアとパトリシア、二人のバードウェイ姉妹で……!? 極大のイレギュラー同士が、ついに激突する……!