トミー少年が、ドリトル先生を月にのこして一人で地球に帰ってくると、おうちはすっかりあれ放題。やっぱり先生がいないとダメなんだ! 動物たちとお庭を手入れしたり、お金をかせいだりしながら、トミーはひたすら先生の帰りを待ちます。ある月食の晩、ついに月にのろしがあがり、先生が巨大バッタに乗って帰ってきました! えっ、この6m近くある巨人が先生? しかもおみやげは、みんなこわがる、月のネコ! やがて、偉大な先生が帰ってきたニュースを聞きつけ、町中の動物たちが家におしかけます。これじゃ月の本が書けないと、こまりはてる先生。そこで、ならず者のマシューが思いついたアイデアは……ろうやに入って原稿を書く、だって? 動物と話せるお医者さんの冒険シリーズ第9巻を、64点の絵と新訳(完訳)で!