あらすじ(まえがきより)このシリーズも今回で4冊目を迎えることができました。が、正直、今回は作者である私自身もこの本が出せるとは思ってもみませんでした。なぜなら、この本の前半部分にあたるパートを連載中に、私はいきなり最終回を迎えざるを得ない状況に追い込まれてしまったのです。本当に突然であり、途中まで書き進めていた通常エピソードを破棄して、涙しながら最終回を書き直しました。担当さんにも事前に連絡する余裕もなく、いきなり最終回を送信したので、私を含めて全員が「エエーッ!」という状況でした。会社で怒られ、家で怒鳴られ、唯一の心の拠り所であった覆面隠密作家生活に自らピリオドを打つのは断腸の想いでした。