あらすじ幕末、薩摩藩士として薩英戦争を体験し、勝海舟の海軍操練所に学んだ伊東祐亨は、維新後、「薩の海軍」を代表して草創期日本海軍で頭角を現す。同郷人との戦いであった西南戦争を経て、日清戦争では初代連合艦隊指令長官として指揮を執った。清国最強艦隊「北洋水師」を撃破しながら、敵将・丁汝昌に示した武士道精神は称賛を浴びる。日本海軍の礎を築いた“侍”、伊東祐亨の波瀾に満ちた生涯は、凝縮された幕末維新史でもある。