あらすじ誰だって、殺したい人間の一人くらいいるだろう。都会の薄闇にいざなわれ、さまざまな男と女が織りなしてゆく数々の嘘、夢、罪。そして心の迷宮に見え隠れする、ひそやかな殺意――。突然姿を消した男の行方を探る表題作ほか、つぎつぎと宿泊客が死んでしまうホテルの一室を描いた「自殺ホテル」など、男と女の間にひっそりと横たわる心の“逢魔が時”を描いた、ミステリー小説集。