あらすじこの本は“タッチ・オブ・グローリー”というタイトルで連載した文章が中心となっている。訳し方が難しい。あの男が、栄光をつかもうとしている。今まさに、勝利に手をかけようとしている。とでも訳せばいいのだろうか。だが、どんな人間にとっても栄光は一瞬のものでしかない。栄光をつかんだと思った瞬間には、それはもはや過去のものとなってしまうからだ。それゆえ、心ある人たちはもがき続けることになる。この本ではそうした輝き続けようとする男達の物語を書いてみた。山際淳司