あらすじアムの指導者は歴代、“血の流出”を大きな問題としていた。他国との交流によって空飛ぶ者と飛べぬ者の間に、いかに大きな差があるかを知ると同時に、将来、諸国の悪王側に念者が味方することを阻止しなければならなかった。一方、クメル僧の登場で交易の功績を認められなかったバラム家のバスクはアム社会の価値観に疑念を抱き、新たなる奸計をめぐらしていたのだった……。アムにとって諸国の交流と統治が世界を握る鍵となりつつあった。