あらすじ長い放浪の旅のすえ、アム族と〈超能力集団〉モアイ族は、神が定めた聖なる地“ラ・ムー”に到達した。家が、集会場が、聖宮殿が建設され、近隣の部族との交易も行なわれるようになった。だが、そうした彼らに激しい敵対心を燃やす者もあった。戦闘的な部族イムトがそれだった。しかし、空飛ぶ草舟をあやつるアム族とモアイ族に武力ではかなわぬと思ったイムトは、せめてもの腹いせに、モアイの少女をさらって姿を消した。アム族に救われたヌクトの少年ローロはただ一人、少女救出のためそのあとを追って、果てのない旅に立っていった。