あらすじ「おれ、夜知、春亮……って、いうんだ。です」 「畏まった口調なぞ要らぬ。ぬしが崩夏の息子じゃな?」 出会いは春亮が九歳の時。それ以来、長い時間をともに送ってきたこのは。 そのこのはが ── 敵の手に落ちた。 ニルシャーキの策略により、このはは春亮と過ごした時間の一切を喪失、妖刀村正としてニルシャーキの得物となった。 その圧倒的な力を前に、このは奪還を目指す春亮たちは苦戦を強いられ、利害が一致したとある騎士と共闘することになるが ──。