あらすじ京で将軍に会い従四位下近衛少将に任ぜられて帰国した景虎は、翌年、房州の里美氏より北条氏康の侵略を訴えられ、関東出陣を決めた。氏康は武田晴信に景虎攻略を依頼、晴信もまた、加賀・越中の一向宗徒に越後侵入を頼んだ。景虎の軍は小田原城を包囲したが、城中の守りは固く、囲みを解いて鎌倉に向かい、八幡宮神前で景虎の関東管領就任式が行われ、憲政から上杉の家督も譲られて、名を政虎と改めた。そして、永禄4年8月、上杉・武田両軍は川中島でついに一大決戦の時を迎えた。 カバーイラスト/熊谷博人