既刊(1-12巻)

空蝉処女

空蝉処女

作者:
出版社:
-
300
終戦によって、ようやく人間らしい感情を取り戻していた私は、何年かぶりで中秋名月を愛でる気になった。五分あまり歩いて大きな池のあたりにさしかかった時、突如として、うら若い女性の美しい唄声が聞こえてきた。声に誘われ竹藪の中へ歩を進めた私は、はたとその場に立ち止まった。行く手の小高い段の上に、月光で銀色に輝くワンピースに竹の葉影を斑々とさせて、神秘なまでに美しい女性が佇んでいた……。ロマンチシズムの極致。数奇な運命を辿り、今蘇った横溝文学異色の名作。 カバーイラスト/杉本一文

「由利先生」シリーズの他の巻を読む

既刊12巻
  • 蝶々殺人事件

    860
  • 真珠郎

    680
  • 仮面劇場

    340
  • 花髑髏

    800
  • 悪魔の設計図

    340

通知管理

通知管理を見る

「由利先生」シリーズのレビュー

まだレビューはありません。

空蝉処女

空蝉処女

300