「勝つか、負けるか」世の中最近、勝ち組。負け組なんて言葉が流行っていますが―。そんな白黒はっきりつけることが三度の飯より大好きで、しかも裁判をお金と趣味のためと言い切る弁護士って―。そんでもって、その勝つためには口八丁手八丁手段を選ばない弁護士の風上にも置けないゴミみたいな人がいる。そう私こと一尺八寸の師匠である―山鹿善行である。でも、待てよ。なんで、先生は民事事件は扱わないんだろう?弁護士・山鹿の誕生秘話の書き下ろし短編。さらに学級裁判、ネット上での裁判、そして裁判以前の世の中の難問などなど。ハッタリ弁護士山鹿、弁護士のタマゴ・司法修習生一尺八寸、そしてとんでも中学生皐月。おなじみの面々が活躍するバラエティ豊かな短編集第四弾。