あらすじ大門高校保健医の菱沼奈々子に招待され、南雲慶一郎は神奈川県は真鶴へバカンスにやってきた。このところロクな事がなかったので、気分転換にきたのだったが…。熱くやけた砂浜には、全員の荷物を抱えた彼の姿があった。静馬や涼子たち難儀なメンバーが当然のように一緒についてきたため、慶一郎の立場は、普段と一向に変わらないのだった。「これはいったい誰のバカンスなんだ? 俺のじゃないことは確かだが…」慶一郎の虚しい自問は、真っ青な空へと吸い込まれてゆく。