地上最強の格闘家で高校の英語教師、南雲慶一郎。ほぼ無敵と思われる彼にも弱点があった。慶一郎がほのかに想いを寄せていた女性の忘れ形見・美雪である。美雪は不慮の事故で両親を無くしてから心を閉ざし、微笑みを忘れた少女となっていたのだ。―なんとかして美雪ちゃんに笑顔を取り戻させたい―慶一郎は願い、ある晩自分の気持ちを美雪に伝えようと試みた。だが、美雪に近付こうとした瞬間、慶一郎の身体に痛みが走った! 鋭い刃物で斬りつけられたような傷がいつのまにかできていたのだ。訝しがる慶一郎の目の前に美雪をかばうようになぎなたを構えた巫女装束の女性が立っていた……。