「…今の私の名はアレスじゃない。もう放っておいてくれ」行方不明となっていたアレスを見つけ出したヴェリックたちだが、彼は自分の名を捨て、奴隷として働く日々を送っていた。そこにはかつて、いかなる障害にも負けず、愚直なまでに正義を貫き通し、持たざる者のために戦ってきた英雄の姿はなかった。「お主から何が失われたかは知らぬ。だが、お主が歩んできた道を否定することは出来ぬぞ。お主が否定しようとわしが肯定する」パンドラの力と助言があったからこそ、自分はこれまで生き延びてこれた…そのアレスの胸中を否定するガルムス。王国全土を闇が覆う前に、赤神よ、今こそ復活の刻。