「――ッけ、結婚してください――ッ!」鷹崎駆真に、出会い頭にプロポーズしてきた新人騎士・松永衛二。しかし急いでいた駆真に男の相手をする暇などない。入念な準備、完璧な計画――そう、すべては二週間後に迫った蒼穹園騎士団内で行われる重要な武会のため……ではなく――在紗の誕生日のために。彼女は手に入れなければならない。何を? 在紗のプレゼントを!! 急がなければなくなってしまう。店に着いた駆真の一瞬の油断。振り切ったはずの衛二に再び邪魔をされ、売り切れてしまう商品。こうなったら武会に参加するしかない!! そこにはある心境の変化が。「騎士の誇りに目覚めたんだ」と駆真は宣言するのだが――?