「だって、私は、忍くんのことが――好きだから」真っ直ぐな想いを、聖はオレに伝えてきた。それからというもの、聖はいつにも増してなんだか積極的に接してくる。朝、部屋までオレを起こしに来たり、オレとの水族館デートをかけたルナとのコスプレ対決では服を脱ぎ捨てたりと、オレはちょっと戸惑うものの嬉しい時間を過ごしていた。こんな時間がもっと永く続けばいいと、本当にそう思う。だけど、その度にオレの脳裏にはあるひとりの女性がよぎってしまい……? 学園ハートフルラブコメ第九弾! 目を逸らしていた現実と胸に宿る想い。伝えたい言葉が今、紡がれる――。