天音櫛秋良、16歳。真っ白な髪の毛とちょっと目付きが悪いことを除けば、いたって普通の高校二年生だ。今日も真面目に、とっつきづらい同級生の藍さんと一緒に授業をサボっている。ところで、この街で起こっている怪奇事件。これを解決せよ、とある友人に依頼された俺は、夜の繁華街に情報収集に出た。そこで出会ったのは――。「偽者発見。私は覆面」ネコ耳型のフードを被り大鉈を振るう、謎の少女だった! 過去に魔神と契約し、雷撃を操る俺は「平凡な」日常を取り返すため戦うことになる。血よ、吼えろ――。第6回新人賞受賞、異色の作風を持つ新進気鋭作家デビュー!