いつもどおり深遠かつ崇高な知的談義(という名のぐだぐだ話)に花を咲かせていた、「血の吸えない吸血鬼」の少女・雨夜冥利をはじめとしたぼくたち第二図書委員会。けれど突然、冥利の身体に変化があらわれる。紅い瞳、鋭い八重歯、色の抜けた銀髪。それは月に一度、しかも夜にならなければ現れないはずの吸血鬼の証。そしてぼくたちの前に、冥利の身体に転生していた、千年の時を生きる吸血鬼――『紅夜の王』イングリッドがとうとう姿をあらわす。彼女を前にして、ぼくたちは冥利を取り戻すことができるのか――? 知×血×美少女ラブコメ、急展開の第三巻!