封印されし魔王ミトラスが復活した時代。勇者アティスは魔王の城に単身乗り込み、『盾の聖女』と謳われるフェシナス王国カルセ王女は、彼を守るため城外での戦いに挑む。しかし彼女が見守る中、閃光とともに城は崩壊。勇者と魔王は姿を消した――。それから一年後。ふたたび平和が戻った世界で、カルセ王女は勇者アティスの姿を見たという噂を耳にする。その真偽を確かめるべく一人旅立ったカルセは、ついにアティスと再会した。しかし彼の様子はどこかおかしい。その瞳に輝く銀光の十字は、魔王の証そのものだった……!? 魔王×王女×勇者が織り成す本格ファンタジー!