マサムネによる告白。家出から戻ってきた紅羽。そして、学校に来なくなってしまった近衛と涼月。秋から冬へと移りゆく季節とともに、自分を取り巻く人間関係も、少しずつ、けれど確実に変わりつつあるのを俺は感じていた。そんな中、紅羽が近衛に告白すると言い出して、俺とマサムネは二人のデートを見守ることになる。その結末はまあ想像にお任せするが、前に進もうと決断した妹の姿や、さらにシュレ先輩の励ましを受けて、俺も走り出すことを決める。俺の親友である執事くんと、その主であるお嬢様がいる場所へ――。学園執事ラブコメ第十弾! 少女の願いがもしも叶うなら、その時にはきっと、心を隠した仮面を外して――。「…………私で、いいの?」