「ひとつ屋根の下」「未成年」「聖者の行進」など、90年代を代表するドラマに数多く出演し、またフェミ男ブームで若者のカリスマとして一世風靡した俳優・いしだ壱成。しかし、00年代以降は逮捕、事務所解雇などの不祥事によりメディアからその姿を消し、かつての栄光から転落した。
本書では、その数奇な生い立ちに始まり、父である石田純一との関係性、俳優デビュー秘話、当時噂されていた芸能人たちとの派手な夜遊びなど、本人自らが赤裸々に書いた。そして俳優人生を大きく狂わせた鬱病と大麻事件の真相とは。人生半ばに差し掛かり、自らの半生を包み隠さず綴った1冊。
はじめに
第1章
・一人ぼっちの部屋
・僕の生い立ち
・いじめられっ子
・性的いたずら
・お父さんがいない
・母と祖母の喧嘩
・母と僕にまつわる本音
・屋久島への移住
・電気も水道もない生活
・自給自足
・サヤニシンだった母
・転校生
・新居の崩壊
・八ヶ岳へ引っ越し
・離婚、練馬区へ
・「フリースクールに行きたい」
・引きこもり生活
・ついに海外留学へ
・コロワルスクールでの日々
・もっと世界を見てみたい
第2章
・父との邂逅・
・隠し子騒動
・雲隠れ生活
・2世タレントバンド
・さんざんだったドラマデビュー
・『放課後』
・「調子に乗るなよ」
・『ひとつ屋根の下』
・武田真治くんとクラブ遊び
・THE BIG BAND!!
・フェミ男誕生秘話
・『未成年』(1)
・『未成年』(2)
・『未成年』(3)
・野島伸司さんについて
・突然の不調
第3章
・僕のギャラが使われている?
・疑惑は確信へ
・相談相手がいない
・「いしだ壱成」への義務感
・自暴自棄
・大麻を始めたワケ
・切っても切れない関係に
・逮捕された日
・逮捕のニュースが流れる
・3ヵ月間の拘置所生活
・芸能界に戻りたい
・謹慎~リカバリー生活
第4章
・憧れのDJデビュー
・俳優業復活、しかし
・事務所解雇、再び
・石川県に移住
・事実上の芸能界引退
・仕事が見つからない
・「ケンちゃんみたいになっちゃった」
・『ひとつ屋根の下2』の鬱
・困窮、そして
・双極性障害
・鬱の治療とコントロール
・僕はHSP
第5章
・ずっと欲しかったもの
・3度の結婚について
・妻と娘
・大麻との関係
・鬱とともに
・俳優業復活について
・最近の仕事について
・父と母
・未来
おわりに
【著者プロフィール】
いしだ壱成(イシダ イッセイ)
1974年12月7日生まれ。92年俳優デビュー。代表作に『未成年』、『ひとつ屋根の下』、『聖者の行進』『リップスティック』などのドラマ多数。ほか映画、舞台まで幅広く活躍し、2011年には中国の大河ドラマにも出演。現在は俳優業のほか、YouTubeなど幅広いジャンルで活動中。