激動の街を生きる15歳と歩んだ3年の記録。
香港デモの現場で著者が出会った15歳の少年・ハオロン。
過激なデモに参加し、母親とは不仲の少年は、普段は釣りをするだけの怠惰な日々を過ごしていた。
普通の少年に見える彼は、なぜ過激なデモへの参加も厭わないのか。少年とともに行動して見えた、報道からこぼれ落ちる香港の姿と、少年の未来とは。
19年の民主化デモから、20年の国家安全維持法を経て、少年の目線を通して激動の香港社会を見つめたルポルタージュ。
●●星野博美さん、激賞!●●
正義とズルさと嘘が入りまじった愛すべき少年は、
寛容さを失った街でどこへゆく?
(ノンフィクション作家、『転がる香港に苔は生えない』著者)