ある夜、大学生の瑛人は、自宅の前で倒れていた青年を助ける。もう……、離れたくない──初めて会ったはずなのに、そう呟いた彼は、驚くほど整った美貌の持ち主だが、凜という名前以外、自分のことをなにも教えようとしない。俺を知ってるだろ? 本当に覚えていないのか? 何度も繰り返し、そう確認してくる凜に、瑛人は初めて会ったと答えるしかなかった。だけど、どうしてだろう、彼と一緒にいると安心できる。彼のことを信じたくなる── そんな自分に驚いていた。たったひとりの運命の人を求めて、ふたりの恋が始まる!! ※電子版には挿絵は収録されておりません。ご了承ください。