あらすじ『拾う女神』フィリーネの力によって、フリートラントを拾って数日が過ぎ。 魔境ハルツでの国造りを担う人手の確保には成功したものの、今度はその二万近くの食料確保が問題に。 さらにアルフレートは、自身の弟子であるギュンターたち近衛騎士の説得に苦慮していた。 一方、アンハルト帝国による侵攻と、それに端を発したフリートラント消滅という前代未聞の事態に、ハルバーシュタット王国の軍議が混迷を極めるなか、自身の失態を隠蔽したい近衛騎士団長たちは、フリートラント消滅の際に居合わせたハルダー卿をはじめとする王国東部の貴族や騎士の領地に対し、とんでもない暴挙を行おうとしていた――。