時は戦国。権力者・豊臣秀吉の死後、天下を掌握しようと武将たちが動き出していた。人の世に暗雲立ち込める頃。十家の鬼の頭領が属する【十鬼衆】は、その代表である八瀬姫からの召集を受け、こう告げられる。
「もし、人間と関係を持っている者がいるなら、即刻、関わりを絶ちなさい」その翌日、八瀬姫は何者かに襲われ目を覚めさなくなってしまう。十鬼衆の一員であり、八瀬姫の護衛を務める涼森雪奈は姫の命を救うため、そして鬼と人間の関わりを絶つため、人の世へ旅立つこととなる。
本書のために開発陣が再集結した、珠玉の上巻。