王と神の子から子供が生まれたとき、魔女モルガンの呪いは解ける── そんな言い伝えを持つキャメロット王国で、数ヶ月前まで普通の男子高校生だった樹里は、王国の第一王子であるアーサーに熱愛され、罪悪感を抱きつつも、身代わりの神の子として暮らしていた。しかし、亡くなったはずの神の子ジュリが蘇った日、世界は混沌とした。樹里の処刑、嘘、ジュリの悪意、媚、そして神官長の不吉な予言。なにが嘘で、なにが真実なのか。確かなことはなにひとつない闇のなか、アーサーは愛する樹里を守るため、闘う決意をするのだが!? 【限定配布されたショートストーリーを電子限定で巻末に収録配信!!】