漢詩は、平安時代から現代まで、多くの日本人の心をとらえてきた。その歴史・地理的な背景や、日本の漢詩受容を押さえて、丁寧に作品を読み解き、漢詩の豊かな抒情の世界に遊ぶ。奔放自在な「詩仙」李白、謹厳実直な「詩聖」杜甫、閑寂の自然詩人・王維など、珠玉の名作を読む醍醐味を味わいつつ、自由闊達に読むことをも可能にする最良の入門書。
[本書の内容]
序章 漢詩をどう読むか
I 李白と酒
II 月の光
III 登楼・重陽
IV 杜甫の律詩
V 蘇州詩話
VI 閑寂・江南の春
VII 旅愁・シルクロード
VIII 唐詩と日本人