あらすじ櫛を通して再会した母と娘。母の口から告げられた誰も知らない壮絶な過去が明らかに――幸せな結婚をし、最愛の娘・亜紀を産んだ母・華江。美容師である夫と姑からは、朱い櫛をもらい、仲睦まじく暮らしていたが、凄惨な日は突然やってきた――これまでの悩める女性と同様に追い詰められ、心身を摩耗し、すべてを失い――そして…もちろん朱い櫛は解決の糸口にはならず…。母の最期を聞かされた亜紀は、同じ結末をなぞらないように、ある決意をする――朱い櫛を通して紡ぐ、人と人との交わりの大切さ。感動の最終話!!